2022.04.21
3月20日、穏やかで明るい春の陽気に包まれて、第21回「東京グローバル人材就職・転職フェア」が東京・品川で開幕した。新型コロナウイルスパンデミック発生以来の在日華人向け企業説明会には、有名企業15社が出展し、全国各地の有名大学の新卒者だけでなく、情報技術、行政管理、人事、財務等様々な職種に従事する人材が訪れた。 『人民日報海外版日本月刊』、『日本華僑報』、jobway、日本深圳経貿文化促進会が主催し、中国留日同学総会、全日本華人科学技術促進会、日中発展創新促進会、行知学園、東京onlineが協賛する「東京グローバル人材就職・転職フェア」は、これまでに20回開催され、好評を博してきた。多くの企業から高い評価を受け、関係者の間でも定評のある企業説明会である。 2020年に新型コロナウイルスパンデミックが発生して以降、日本政府の感染拡大防止政策によって、様々なイベントが中止を余儀なくされてきたが、2022年に入って、感染拡大防止政策は緩和に向かっている。事前に十分な準備を行い、感染拡大のリバウンドや団体イベントの突然の中止というリスクを負いつつも、主催者側は万難を排して、第21回「東京グローバル人材就職・転職フェア」の準備計画を進めてきた。出展企業も求職者も気を揉んだが、主催者はなおさらであった。しかし彼らは「人生は、待ってはくれない!」と、開催を決断したのである。 感染予防の第一段階として、会場に自動検温器と消毒機器は欠かせない。第二段階として、各ブースの前には透明のパーテーションが設けられ、各種消毒用品が用意されていた。さらには、「間隔をあけて、密を避けましょう」との掲示が各所に見られた。会場の緊張感ある活発な交流の空気、雇用側の真剣な姿勢が、在日華人向け企業説明会を成功に導く確固たるベースとなっていた。 東証一部上場企業のグループ会社の責任者は、コロナ禍によって、国際的な技術、文化、経済交流が遮断されたことで、専門分野で中国語と日本語の基礎をもつIT人材の需要が急速に高まっていると語った。「新型コロナウイルスパンデミック発生以降、様々な困難を克服して在日華人向けに開催された第21回『東京グローバル人材就職・転職フェア』は、中日交流の再開と両国関係発展への確かな第一歩です」。有能な人材を確保するためには厚待遇も厭わない彼らは、会場で求める人材が採用できなかったとしても「真の人材は厚遇されるべきであり、待つに値します」と話す。 ある企業は、大型LEDタッチパネルと専属の撮影チームを帯同し、自社をアピールするとともに、来場者の反応を記録していた。2次面接に進む面接者の具体的な人数は明かしてくれなかったが、その明るい表情から察しはついた。 あるIT企業の人事担当者は取材に応じ、次のように話した。「『東京グローバル人材就職・転職フェア』とは長いお付き合いで、出展の度に満足のいく成果を得ています。数年前に採用した若者は、今では管理職に昇進し、部下をもつようになりました」。 第21回「東京グローバル人材就職・転職フェア」は、日本国内だけでなく中国の一、二線都市の求人もあり、幅広い選択肢が用意されていた。早稲田大学の修士課程に学ぶ江西省出身の留学生は、ほっとした表情で取材に応じてくれた。「祖国は復興・繁栄し、人民の暮らしも豊かになりました。私は一人っ子ということもあり、帰国して就職するのもいいかなと考えています」。「情報を家族とも共有したいと思います。家族も喜んでくれます」。 「早起きは三文の得」というように、早くに来場した求職者は収穫も大きかった。彼らはより多くの企業と接触し、好印象を残しただけでなく、主催者が発行した100枚の額面2000円の電子バウチャーも手にすることができた。 会場の目立つ場所に、3台の任天堂のゲーム機が置かれていた。これらは来場者のために用意されたラッキー賞の賞品で、『人民日報海外版日本月刊』の呉暁楽発行人から当選した3名に手渡され、共に記念のカメラに納まった。 中日国交正常化50周年の本年、様々な障害を乗り越えて開催された第21回「東京グローバル人材就職・転職フェア」は、重要な一里塚の意義をもつだけでなく、企業活動の再開、品質・効率のレベルアップ、経済復興への号砲となった。海風がそよぐ品川の地に、温かな陽光が春の便りを運んできた。求職者たちが理想の職場と出会い、より大きな世界で自身の価値を発揮し、中日間の経済・貿易、科学技術、文化交流に貢献してくれることを願っている。 |
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第21回東京グローバル人材就職・転職フェア運営事務局
TEL:03-3980-6635(代表) FAX:03-3980-6631
URL: www.jobway.co.jp E-mail: lindaoguo@jnocnews.com
主催:日本華僑報・JOBWAY擇位